1 22歳の女性。数年来、双極性障害で通院している。過剰服薬による救急搬送も複数回あり、現在は自宅療養中で両親と同居している。母親が部屋に行くと、呼名に反応がなく、「死なせてほしい」というメモと多数の薬の空シートがあったため、救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS 100。呼吸数12/分。脈拍52/分。血圧78/56 mmHg。嘔吐の痕跡もあった。救急隊は重症と判断し、二次救急医療機関への搬送を行った。
本人の意思表示があったにもかかわらず救急隊が搬送した行動は、生命倫理に関する原則のどれに該当するか。1つ選べ。
1 自律の尊重
2 人間の尊厳
3 善行の原則
4 無危害の原則
5 公正・正義の原則
2 78歳の男性。数日前からの血痰があり、呼吸困難で救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数28/分。脈拍102/分、整。血圧96/42 mmHg。SpO2値 92%。るいそうを認める。1か月前からの乾性咳嗽と体重減少とを認めたという。
この傷病者への救急隊活動でどの感染予防策が必要か。1つ選べ。
1 経口
2 接触
3 飛沫
4 空気
5 エアロゾル
3 薬物過量服用の26歳男性を救急搬送した。救急要請したのは傷病者の母親であった。現場到着すると、傷病者は病院搬送されることに不服を唱え、母親を罵倒していた。状況聴取のため傷病者に近づくと、突然顔面を殴られた。その後長時間説得を行い、傷病者は搬送に同意した。
その1か月後から、(A)特に契機なくそのことが繰り返し脳裏に浮かび、(B)思い出すたび胸苦しくなって気分が悪くなった。(C)そのことについて署で話すことに嫌悪を感じ、(D)薬物過量服用傷病者の出場指令の時には出場したくない気持ちになった。(E)些細なことにいらだち、小さな物音にも過敏に反応するようになった。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)の覚醒症状に該当するのはどれか。1つ選べ。
1 A
2 B
3 C
4 D
5 E
4 54歳の男性。慢性腎不全で透析を週3回行っている。自宅で倒れているところを家族が発見して救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS 200。呼吸数6/分、失調性。脈拍60/分、整。血圧200/120 mmHg。SpO2値 93%。瞳孔は左右ともに2mmで対光反射はなかった。
直ちに行うべき対応はどれか。1つ選べ。
1 気道吸引を行う。
2 補助換気を行う。
3 AEDパッドを貼付する。
4 酸素(10L/分)を投与する。
5 声門上気道デバイスの指示要請を行う。
5 30歳の男性。工場でプレス機械に胸部を挟まれ、同僚が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS 100。呼吸数24/分。脈拍112/分、整。血圧140/80 mmHg。SpO2値 95%。プレス機械からの救出し5分を要したとのことである。
この傷病者の顔面の観察で認められるのはどれか。1つ選べ。
1 眼球陥凹
2 眼球突出
3 眼球結膜黄染
4 眼瞼結膜蒼白
5 眼瞼結膜点状出血
6 21歳の男性。友人と口論となりナイフで刺されたため、本人が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:大腿部を押さえて座っており、意識清明。呼吸数32/分。脈拍108/分、整。血圧120/70 mmHg。ナイフは抜去されており、大腿部より拍動を伴う活動性出血を認める。直ちに(A)創部の圧迫止血を行い、リザーバー付きフェイスマスクを用いて(B)高流量酸素投与を行なった。(C)全身観察を行なった後、バックボードを用いて(D)脊椎運動制限(SMR)を行い、(E)搬送先に救命救急センターを選定した。
必要でないと考えられる対応はどれか。1つ選べ。
1 A
2 B
3 C
4 D
5 E
7 65歳の男性。胸部不快感から徐々に痛みが強くなり救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数16/分。血圧160/88 mmHg。SpO2値 96%。顔面蒼白と冷汗とを認める。心電図モニター波形を救命救急センターへ送信したところ、医師からカテーテル治療のため直ちに搬送するよう指示があった。
最も考えられる心電図モニター波形は図(別冊No.5)のどれか。1つ選べ。
1 A
2 B
3 C
4 D
5 E
8 64歳の男性。糖尿病、慢性腎不全で血液透析を受けている。起床時より呼吸が苦しくなったため救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数16/分。脈拍72/分、整。四肢に麻痺は認めない。右前腕に透析用シャントを認める。
血圧測定のためにマンシェットを巻く部位で適切なのはどれか。1つ選べ。
1 右上腕
2 左前腕
3 左上腕
4 右下肢
5 左下肢
9 70歳の男性。駅で突然倒れたため、妻が駅員を呼び救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS 300。自発呼吸を認めない。頸動脈は触知しない。胸骨圧迫を開始し、バッグ・バルブ・マスクで換気を試みるが、胸郭は挙上せず胃部の膨隆を認める。前頸部を覆うエプロンをめくると永久気管孔が確認できる。妻は「5年前に喉頭がん手術を受けた。」という。
この傷病者の呼吸管理に必要な器具はどれか。1つ選べ。
1 小児用マスク
2 経鼻エアウェイ
3 経口エアウェイ
4 気管内チューブ
5 声門上気道デバイス
10 57歳の男性。強い前胸部痛を訴えたため家族が救急要請した。救急隊到着時、傷病者は居室で座位でおり、この姿勢が楽であるというためその姿勢で観察を開始し救急車に収容することにした。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数28/分。脈拍40/分、整。血圧85/60 mmHg。体温36.2℃。SpO2値 98%。呼吸音清。現場の心電図モニター波形を図(別冊No.6)に示す。救急車収容後、容態が悪化し、意識JCS 30。呼吸数32/分。脈拍32/分、整。血圧測定不能。SpO2値測定不能。
容態悪化後の適切な体位はどれか。1つ選べ。
1 起坐位
2 仰臥位
3 側臥位
4 回復体位
5 ファウラー位
11 68歳の女性。新型コロナウイルス感染症に罹患し、数日前から臥床が続き、左下肢のむくみを認めていた。本日トイレに行った後から急に息苦しくなり、救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS 2。呼吸数36/分。脈拍120/分。血圧76/52 mmHg。体温38.0℃。SpO2値 75%。異常呼吸音を聴取しない。外頸静脈怒張を認め、左ふくらはぎの痛みを訴える。心電図モニター波形(別冊No.7)を別に示す。酸素投与を行い搬送開始したが、容態変化し心肺機能停止状態となったため心肺蘇生を開始した。
心肺機能停止の直接の原因として最も考えられるのはどれか。1つ選べ。
1 急性心筋梗塞
2 肺血栓塞栓症
3 うっ血性心不全
4 ウイルス性肺炎
5 ウイルス性心筋炎
12 56歳の男性。筋萎縮性側索硬化症のため在宅でマスクによる非侵襲的陽圧換気(NPPV)を行っていた。人工呼吸器のアラームが鳴り目を開けなくなったため家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS 300。呼吸数8/分。脈拍62/分。血圧100/80 mmHg。SpO2値 72%。
直ちに行うべきことはどれか。1つ選べ。
1 高濃度酸素投与
2 主治医への連絡
3 人工呼吸器の点検
4 静脈路確保および輸液
5 バッグ・バルブ・マスク換気
13 24歳の女性。新しい職場に就職したばかりで仕事に習熟することができず疲労が蓄積していた。仕事を終えて帰宅後、息苦しさと動悸とを感じ「息を吸っても吸っても空気が足りない。」、「このまま死んでしまうのではないか。」と不安になり、救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数40/分。脈拍66/分。血圧98/64 mmHg。体温36.2℃。SpO2値 100%(室内気)。呼吸音は正常である。心電図モニター波形(別冊No.8)を別に示す。
この病態で予測されるPaCO2(動脈血二酸化炭素分圧)はどれか。1つ選べ。
1 20 mmHg
2 40 mmHg
3 60 mmHg
4 80 mmHg
5 100 mmHg
14 40歳の男性。突然の悪心の後、トイレで大量の血液を嘔吐したため、家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS 2。呼吸数28/分。脈拍118/分、整。血圧120/100 mmHg。SpO2値 94%。四肢の蒼白と冷感を認める。腰痛のため2週前から鎮痛解熱薬を内服している。
この傷病者の出血量は循環血液量の何%と推定されるか。1つ選べ。
1 15%未満
2 15~30%
3 30~40%
4 40~50%
5 50%以上
15 67歳の女性。昨夜から呼吸がしにくいと訴えていた。今朝になり血が混じったような痰が出たことから家族が心配になり救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS 1。呼吸数24/分。脈拍110/分、整。血圧180/100 mmHg。SpO2値 86%。全肺野で水泡音を聴取する。喀出された痰を図(別冊No.9)に示す。
この傷病者を起坐位にすることで最も期待される効果はどれか。1つ選べ。
1 後負荷の軽減
2 心拍数の増加
3 前負荷の軽減
4 循環血液量の増加
5 心筋収縮力の増加
16 45歳の男性。突然意識が悪くなったため、家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS 30。呼吸数16/分。脈拍80/分、整。血圧204/110 mmHg。SpO2値 96%(室内気)。瞳孔は両側とも3mm、対光反射迅速。右共同偏視、左上下肢の完全麻痺および左顔面麻痺を認める。家族から糖尿病と高血圧とで病院に通院していることを聴取した。
この傷病者で疑われる病変部位はどれか。1つ選べ。
1 右大脳半球
2 左大脳半球
3 小脳
4 橋
5 延髄
17 49歳の男性。食事中に突然倒れたところを同僚が目撃し救急要請した。
救急隊到着時観察所見:呼びかけに反応しない。自発呼吸は認めない。頸動脈は触知しない。胸骨圧迫とバッグ・バルブ・マスク換気とを開始し換気良好である。モニター心電図で無脈性電気活動(PEA)と判断した。
次に行う対応はどれか。1つ選べ。
1 異物除去
2 背部叩打法
3 電気ショック
4 気管挿管の指示要請
5 アドレナリン投与の指示要請
18 35歳の男性。自室で意識を失っているのを家族が発見して救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS 100。呼吸数24/分。脈拍96/分、不整。血圧108/74 mmHg。体温36.5℃。SpO2値 92%。果物臭(アセトン臭)の息がした。四肢の麻痺は認めない。家族から「(傷病者は)毎日清涼飲料水を2-3Lほど摂取していた。」と聴取した。
この傷病者で認められる所見はどれか。1つ選べ。
1 貧血
2 低血糖
3 瞳孔不同
4 皮膚乾燥
5 血圧の左右差
19 40代の男性。馬に蹴り飛ばされて救急要請された。
救急隊到着時観察所見:意識JCS 1。呼吸数24/分。脈拍100/分。血圧140/86 mmHg。SpO2値 93%。瞳孔径3mm/3mm。前額部に裂傷を認め、右鼠径部に打撲痕がある。右下肢が蒼白である。両上肢は動かせるが、右下肢に感覚異常と運動麻痺とを認める。
右下肢麻痺の原因となる損傷部位はどこか。1つ選べ。
1 動脈
2 静脈
3 大脳
4 脊髄
5 神経根
20 60歳の男性。トラックから荷物を下ろしているとき、突然のめまいが起こり、救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数18/分。脈拍72/分。血圧212/108 mmHg。体温36.0℃。SpO2値 95%。「目が回る。」と訴える。話す言葉が不明瞭で聞き取りにくい。四肢に明らかな麻痺はない。右上肢はぎぎこちない動きで「思いどおり動かない。」と訴える。
この病態の成因として最も可能性が高いのはどれか。1つ選べ。
1 血糖値の低下
2 小脳機能の異常
3 心拍出量の低下
4 内耳機能の異常
5 迷走神経の過緊張
21 45歳の男性。動悸を訴え、ソファーから立ち上がった時に突然意識消失したため家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数20/分。橈骨動脈で脈拍を触知するが数えられない。血圧108/70 mmHg。SpO2値 96%。全身の発汗と四肢冷感とを認める。心電図モニター波形(別冊No.10)を示す。家族によれば、横たわって1分程度で意識が戻ったとのことである。「倒れたことは覚えていない。まだドキドキする。」と訴えている。
この失神の誘因となった病態はどれか。1つ選べ。
1 心拍出量の増加
2 循環血液量の減少
3 副交感神経の過緊張
4 左室充満血液量の低下
5 全末梢血管抵抗の低下
22 65歳の男性。胸部に痛みを感じたため救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数24/分。脈拍64/分。血圧120/90 mmHg。SpO2値 95%。心電図モニターで波形の異常を認めたため記録した12誘導心電図(別冊No.11)を示す。
この病態の痛みの特徴はどれか。1つ選べ。
1 呼吸で増強する。
2 嘔吐が契機となる。
3 局在が明らかである。
4 胸が締め付けられる。
5 ピリピリした性状である。
23 20歳の女性。動悸が一晩中続き、改善しないため、救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明、興奮気味。呼吸数24/分。血圧126/78 mmHg。体温38.4℃。SpO2値 95%。全身の発汗と眼球突出とを認める。四肢は暖かい。手の震えのため、通院中である。心電図モニター波形(別冊No.12)を示す。
この病態を生じた原因として最も疑われるのはどれか。1つ選べ。
1 貧血
2 感染症
3 心因性
4 心疾患
5 内分泌異常
24 56歳の男性。突然の大量吐血を認めたため、家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS 3。呼吸数32/分。脈拍124/分、整。血圧84/42 mmHg。体温36.2℃。SpO2値 96%。全身に冷や汗を認める。吐血が持続し下肢を挙上するも血圧は改善しない。アルコール性肝硬変の既往がある。
この傷病者への適切な対応はどれか。1つ選べ。
1 補助換気をする。
2 血糖値を測定する。
3 経鼻エアウェイを挿入する。
4 口腔内を積極的に吸引する。
5 静脈路確保及び輸液の指示要請を行う。
25 78歳の男性。激しい咳嗽とともに血を吐いたため妻が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS 10。呼吸数28/分。脈拍104/分、整。血圧122/82 mmHg。体温37.8℃。SpO2値 88%。右胸部の聴診で断続性ラ音を聴取する。気管支拡張症があり通院中である。
本事例への救急隊の活動について適切なのはどれか。2つ選べ。
1 右側臥位にする。
2 酸素を投与する。
3 喉頭鏡を用いて出血部位を確認する。
4 声門上気道デバイスの挿入を試みる。
5 バッグ・バルブ・マスクで補助換気を行う。
26 32歳の女性。そばアレルギーがあり、処方された自己注射用アドレナリンを所持している。昼食後に掻痒感が出現し、会社の同僚が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数28/分。脈拍100/分、整。血圧102/82 mmHg。SpO2値 97%(室内気)。
この傷病者に対し自己注射用アドレナリンの適応となる症候はどれか。1つ選べ。
1 眼瞼腫脹
2 流涙
3 鼻汁
4 呼吸困難
5 下痢
27 32歳の男性。崩れ落ちた廃材の下敷きになっているところを発見され救急要請された。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数28/分。脈拍104/分、整。血圧110/80 mmHg。SpO2値 96%。両下肢の感覚がないと訴えている。1時間前に受傷したことを聴取した。現場到着時の状況を写真(別冊No.13)に示す。救助隊による救出までさらに約30分かかる。
この傷病者の救出直後に致死的な病態を生じえるのはどれか。1つ選べ。
1 神経損傷
2 横紋筋融解
3 下腿骨骨折
4 低酸素血症
5 うっ血性心不全
28 2歳の男児。椅子から転落し、ぐったりしていると母親が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:呼びかけると泣くが、追視せず傾眠傾向である。呼吸数28/分。脈拍124/分、整。血圧90/52 mmHg。体温36.6℃。口唇色は不良で、全身に新旧の打撲痕を認める。
このような病態を呈する児の保護者について特徴的なのはどれか。1つ選べ。
1 言動は冷静である。
2 状況説明が的確である。
3 予後について関心がある。
4 受診まで時間がかかっている。
5 母子健康手帳を活用している。
29 2歳の男児。数時間前から体を丸くして泣くことがあった。オムツを変えた際に写真(別冊No.14)のような便を認めたため、父親が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS 2。呼吸数32/分。脈拍数160/分、整。血圧90/60 mmHg。SpO2値 98%(室内気)。胸部聴診では異常なし。
この病態に特徴的な症候はどれか。1つ選べ。
1 顔面紅潮
2 血性嘔吐
3 陰嚢の変色
4 間欠的喘泣
5 鼠径部の膨隆
30 20歳の女性。腹痛と性器出血とを認め、本人が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数20/分。脈拍92/分、整。血圧120/60 mmHg。3分毎の強い腹痛を訴え、腹部は膨隆している。本人は妊娠していることを認識しているが、一度も医療機関を受診していないとのことである。
本人からまず聴取すべき情報はどれか。1つ選べ。
1 喫煙
2 職業
3 手術歴
4 最終月経
5 パートナーの有無
31 路線バスが乗用車に衝突し、目撃者が救急要請した。トリアージの結果、呼吸困難を訴えた傷病者1名のみの対応となった。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数36/分。脈拍98/分、整。血圧140/80 mmHg。体温36.2℃。SpO2値 100%。外傷は明らかでないものの、息苦しさを訴えている。
この病態について適切なのはどれか。1つ選べ。
1 胸式呼吸法を行わせる。
2 酸素投与が必要である。
3 安心させるような声がけをする。
4 ペーパーバッグ再呼吸法を行う。
5 パニック障害の診断基準を満たすものが多い。
32 71歳の男性。糖尿病の既往あり、内服加療中。自転車で道路横断中、右側から直進してきたトラックにはねられて受傷し、通行人が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS 20。呼吸数16/分。脈拍56/分。血圧156/84 mmHg。SpO2値 94%。瞳孔径は右4.0mm/左4.0mm。左側頭部に皮下血腫を認めた。その他明らかな四肢の変形や、外表上の損傷所見を認めない。
搬送途上、意識JCS 100に低下し、瞳孔径は右6.0mm/左4.0mmに変化し、左上下肢の麻痺が出現した。この時のモニター所見を図(別冊No.15)に示す。
この傷病者に対する判断について正しいのはどれか。1つ選べ。
1 意識清明期を伴う。
2 脳震盪の経過に一致する。
3 脈拍の変化は内服薬の影響である。
4 緊急手術を要する頭蓋内病変を疑う。
5 他部位損傷による出血の進行がある。
33 60歳の女性。自転車走行中に、段差により転倒したため通行人が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS 20。呼吸数24/分。脈拍88/分、整。血圧138/86 mmHg。SpO2値 96%。全身観察では、下顎の変形と前頸部の腫脹とを認める。体表からの出血は認めない。胸腹部に打撲痕はなく、胸郭の挙上と呼吸音とに左右差はない。脊椎運動制限を行い、救急車に搬入した。
この傷病者の搬送中に最も注意すべき変化はどれか。1つ選べ。
1 不整脈
2 気道閉塞
3 血圧低下
4 腹部膨隆
5 胸郭挙上の左右差
34 6歳の男児。自宅内で遊んでいた際にタンスに頭をぶつけて受傷し、頭部を傾けたまま動かせないため父親が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数20/分。脈拍84/分、整。血圧100/62 mmHg。SpO2値 99%。四肢の筋力低下・感覚低下を認めない。この傷病者の外見を図(別冊No.16)に示す。
この傷病者の損傷形態として疑われるのはどれか。1つ選べ。
1 引き抜き損傷
2 ハングマン骨折
3 椎間板ヘルニア
4 環軸関節亜脱臼
5 非骨傷性脊髄損傷
35 70歳の女性。乗用車運転中に正面から民家の塀に衝突し受傷したため、目撃者が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS 3。呼吸数28/分。脈拍108/分、整。血圧152/104 mmHg。SpO2値 96%。下腹部には水平に帯状の発赤と皮下出血とを認める。同部位の圧痛と反跳痛とを認める。エアバッグは作動していた。
この傷病者の損傷臓器として可能性が最も高いのはどれか。1つ選べ。
1 胃
2 小腸
3 食道
4 尿管
5 卵巣
36 18歳の女性。身長154 cm、体重88 kg。精神疾患で内服薬を処方されている。昨夜自殺企図で薬物を過量摂取し、意識を失った状態を家族が発見し救急要請した。最終健在から12時間以上経過しているらしい。
救急隊到着時観察所見:意識JCS 100。呼吸数24/分。脈拍114/分。血圧128/68 mmHg。SpO2値 94%(室内気)。右上肢を下にした側臥位で倒れている。写真(別冊No.17)を示す。
本傷病者の右上肢で問題となる病態はどれか。1つ選べ。
1 上腕骨骨折
2 上腕動脈損傷
3 深部静脈血栓症
4 デコルマン損傷
5 コンパートメント症候群
37 48歳の男性。自ら灯油をかぶって着衣に火をつけて受傷し、通行人が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。明らかな嗄声を認める。呼吸数28/分。脈拍120/分、整。血圧 164/108 mmHg。SpO2値 98%(10L酸素投与下)。現場での写真(別冊No.18)を示す。
この傷病者への対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
1 創部を冷却する。
2 車内温度を上げ保温する。
3 用手的に気道を確保する。
4 救命救急センターに搬送する。
5 静脈路確保の指示要請をする。
38 40歳の男性。化学工場で作業中に誤って薬液のタンクに落下し、両下肢が膝上まで浸かり受傷した。同僚が直ちに救急要請した。
救急隊到着時観察所見:自力で脱出し、着衣を脱いで水道水による洗浄を開始した直後であった。意識清明。呼吸数16/分。脈拍84/分。血圧136/72 mmHg。体温37.0℃。SpO2値 97%。外表所見を写真(別冊No.19(A))に示す。同僚より図(別冊No.19(B))のような安全データシート(SDS)の提出があった。
本傷病者の現場活動で適切なのはどれか。1つ選べ。
1 直ちに医療機関へ搬送する。
2 直近2次医療機関を選定する。
3 搬送中は局所の冷却を実施する。
4 現場での洗浄を20分以上継続する。
5 着衣は医療機関にそのまま持参する。38 40歳の男性。化学工場で作業中に誤って薬液のタンクに落下し、両下肢が膝上まで浸かり受傷した。同僚が直ちに救急要請した。
39 5歳の男児。家族と一緒に海水浴に来ていて急に姿がみえなくなったため、家族が救急要請した。現場到着後、海中から引き揚げられた傷病者と接触した。
救急隊到着時観察所見:呼びかけに反応しない。自発呼吸を認めない。脈拍50/分、微弱。
直ちに行うべき対応はどれか。1つ選べ。
1 人工呼吸
2 胸骨圧迫
3 AED装着
4 静脈路確保
5 胸部突き上げ
40 60歳の男性。某年7月某日、快晴。オートバイでツーリング中にこむら返りが起こったため、路肩に止まって休んでいたが回復せず、次第に意識がもうろうとしてきたため、同行していた友人が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS100。呼吸数 16回/分。脈拍 120回/分、整。血圧 94/44 mmHg。体温38.5℃。SpO2値94%。ミネラルウォーターは摂っていたが、午前10時から3時間休みなく走っていたという。救命救急センターに搬送する根拠となるのはどれか。1つ選べ。
1 こむら返り
2 意識JCS100
3 血圧 94/44mmHg
4 体温38.5℃
5 3時間の走行