1 80歳の男性。119番を覚知したが何を言っているのかよく理解できなかった。救急出動したところ「私は脳出血(ウェルニッケ領域)の後遺症があります」と書いたメモを持って玄関で立っていた。
救急隊到着時観察所見:呼吸数18/分。脈拍86/分。血圧140/76mmHg。具合の悪いところを尋ねると意味不明な答えが返ってくる。
この傷病者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。1つ選べ。
1 言い間違いを正す。
2 身振り手振りを加える。
3 耳元で大きな声で話す。
4 五十音表を使ってもらう。
5 オープンクエスチョンを使う。
2 54歳の男性。自宅で意識がなく倒れているところを家族が発見ししばらく様子を見ていたが嘔吐したため救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS100。呼吸数24/分。脈拍84/分、整。血圧170/100mmHg。体温36.5℃。SpO2値94%。口周囲に吐物痕を認め、現場活動中にも嘔吐があった。
この傷病者の搬送中の体位として適切なのはどれか。1つ選べ。
1 仰臥位
2 側臥位
3 ショック体位
4 ファウラー位
5 セミファウラー位
3 爆発事故により多数傷病者が発生した。一次トリアージが終わり緑色エリアの傷病者10名のうち1名をDMAT医師が二次トリアージした。
傷病者観察所見:82歳の男性。意識清明。呼吸数28/分。脈拍110/分。血圧160/80mmHg。SpO2値92%。右前腕の変形、両下腿の擦過傷、顔面の熱傷と嗄声とを認める。医師がタグを緑色から赤色に変更した。
この判断根拠はどれか。1つ選べ。
1 82歳
2 脈拍110/分
3 SpO2値92%
4 右前腕の変形
5 顔面の熱傷と嗄声
4 7歳の男児。朝より38℃の発熱。夕方になり呼吸困難が出現したため、母親が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS3。呼吸数32/分。脈拍120/分、整。SpO2値93%。時々、膿のかたまりのような痰を排出する。シーソー様の胸郭運動が認められる。
この傷病者の聴診上、雑音が最も強く聴取される場所とタイミングで正しいのはどれか。1つ選べ。
1 頸部吸気時
2 頸部呼気時
3 前胸部吸気時
4 前胸部呼気時
5 前胸部吸気時および呼気時
5 73歳の男性。自宅の階段の踊り場で意識がなく倒れているところを家族が発見し、救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数16/分。脈拍70/分、整。血圧100/80mmHg。SpO2値96%。心臓弁膜症で通院中、以前にも同様の一過性意識消失のエピソードがあり、突然死の可能性を示唆されている。心音を聴取したところ第3肋間胸骨右縁に収縮期雑音を認める。
この傷病者の心臓の異常部位と考えられるのはどれか。1つ選べ。
1 三尖弁
2 肺動脈弁
3 僧帽弁
4 大動脈弁
5 冠動脈
6 20歳の男性。他人から暴力を受けたため同僚が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:救急隊員の呼びかけに対して、容易に開眼する。呼吸数24/分。脈拍98/分、整。血圧110/72mmHg。腹部に圧痛、反跳痛および腹壁緊張を認める。
緊急度が高いと判断すべき所見はどれか。1つ選べ。
1 受傷機転
2 意識状態
3 呼吸数
4 脈拍
5 腹部所見
7 78歳の女性。夜食を食べている際、急に意識を失ったため、家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数16/分。脈拍90/分。血圧120/80mmHg。SpO2値98%。特に症状を訴えない。過去にも同様の発作を経験している。心電図モニター波形(別冊No.2)を示す。不整脈と高脂血症の薬を服用している。
この病態に関係すると考えられる、この心電図上の異常所見はどれか。1つ選べ。
1 P波消失
2 異常Q波
3 ST上昇
4 テント状T波
5 QT延長
8 20歳の男性。乗用車運転中、側方からの衝突で受傷し、通行人が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS10。呼吸数24/分。脈拍72/分、整。血圧110/70mmHg。体温35.5℃。SpO2値98%(室内気)。両上肢に変形はないがしびれを訴えている。首を右に傾けており、頸椎を中間位にしようとすると痛がる。
この傷病者に対する処置で適切なのはどれか。1つ選べ。
1 下肢は挙上して固定する。
2 両上肢をシーネ固定する。
3 バックボードの使用は禁忌である。
4 頸部についてはそのままの状態で固定する。
5 用手的に頭部を十分引っ張りながら中間位にする。
9 82歳の男性。夕食中食物を喉に詰まらせ苦しがっていると、家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS10。呼吸数24/分。脈拍110/分、整。SpO2値90%。呼びかけに反応あるも発声できず。直ちに背部叩打法を実施するも改善しなかった。反応が無くなったため床に寝かせ、腹部突き上げ法を実施した。口腔内に異物を視認し、指拭法で除去したが、換気不良のため喉頭鏡とマギール鉗子によって咽頭から異物を除去した。
誤った手順はどれか。1つ選べ。
1 直ちに背部叩打法を実施
2 床に寝かせ
3 腹部突き上げ法を実施
4 指拭法で異物除去
5 喉頭鏡とマギール鉗子によって咽頭から異物を除去
10 60歳の女性。自宅で卒倒したため、家族が救急要請した。
救急隊到着時、傷病者は自宅居室内で仰臥位でおり、家族が見守っていた。傷病者の反応を確認したところ、返答や仕草は認められなかった。
この傷病者に行う対応として正しいのはどれか。2つ選べ。
1 脈拍の確認
2 直ちに人工呼吸
3 直ちに胸骨圧迫
4 直ちにAED装着
5 呼吸の有無の確認
11 中年の男性が目前で突然倒れ、目撃者が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS300。頸動脈の拍動を触知しない。浅く不規則な胸部の動きを認める。
直ちに行うべき対応はどれか。1つ選べ。
1 回復体位
2 胸骨圧迫
3 高流量酸素投与
4 経口エアウエイ挿入
5 バッグ・バルブ・マスク換気
12 集中豪雨による浸水被害で大規模停電中のA地区。在宅で何らかの医療処置を受けている療養者、またはその家族から午後5時に複数件の救急要請があった。現在、雨脚は弱まっているが朝まで激しく降り続く様子。電力会社からは24時間以内の復旧は困難との情報を得ている。複数件の要請を図(別冊No.3)に示す。
対応の優先順位が最も高いのはどれか。1つ選べ。
1 A
2 B
3 C
4 D
5 E
13 82歳の男性。鼻血が止まらないため家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数32/分。脈拍128/分、不整。血圧92/40mmHg。体温35.8℃。SpO2値98%。眼瞼結膜は蒼白で眼球結膜に黄染はない。
心房細動の既往があり近医から脳梗塞を予防する目的で抗凝固薬が処方されているとのことを聴取する。2週前から夏の暑さで食欲不振となりあまり飲食できなくなったが内服薬は規則正しく服用していたとのことである。
この傷病者の鼻血の原因として最も考えられるのはどれか。1つ選べ。
1 肝硬変
2 血小板減少症
3 内服薬効果過剰
4 ビタミンC欠乏
5 DIC(播種性血管内凝固症候群)
14 70歳の女性。国際線降機時、突然呼吸困難を訴えて倒れたため、職員が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS20。呼吸数32/分。脈拍120/分。血圧100/70mmHg。SpO2値88%。口唇チアノーゼあり。酸素投与下(10L/分リザーバマスク)のSpO2値92%。呼吸音左右差なし、雑音なし。頸静脈怒張あり。
この傷病者のSpO2値低下の機序はどれか。1つ選べ。
1 拡散障害
2 上気道の狭窄
3 下気道の狭窄
4 呼吸筋の麻痺
5 換気血流比異常
15 7歳の女児。友達の家に遊びに行き手作リクッキーを食べた後に気分不良を訴えた。友達の母が口唇の浮腫、全身の紅潮に気づき、女児が息が苦しいと訴えたために直ちに救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS20。呼吸数32/分、努力様。脈拍124/分、整。血圧76/40mmHg。SpO2値92%。皮膚は温かい。
この病態の特徴はどれか。1つ選べ。
1 中心静脈圧が上昇している。
2 循環血液量が増加している。
3 血管透過性が充進している。
4 末梢血管抵抗が上昇している。
5 心臓の拡張が制限されている。
16 76歳の男性。5年前から週3回の人工透析を行っている。診療所から、透析をはじめようとした患者が意識がなくなったため職員が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JSC300。呼吸なし。頸動脈拍動触知せず。心電図モニター波形(別冊No.4)を示す。
原因として最も可能性が高いのはどれか。1つ選べ。
1 高カリウム血症
2 低ナトリウム血症
3 高カルシウム血症
4 高アンモニア血症
5 低マグネシウム血症
17 91歳の男性。餅を食べている際に発声不能となり、家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識なく頸動脈触知せず心肺蘇生を開始した。喉頭展開しマギール鉗子で餅を除去し頸動脈は触知可能となったが、自発呼吸は認めない。心電図モニター波形(別冊No.5)を示す。
直ちに行うべき処置はどれか。1つ選べ。
1 気管挿管
2 胸骨圧迫
3 静脈路確保
4 バッグ・バルブ・マスク換気
5 声門上気道デバイスによる気道の確保
18 75歳の女性。朝に意識を失っているのを家族が発見して救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS100。呼吸数6/分。脈拍72/分、整。血圧166/94mmHg。体温34.5℃。SpO2値92%(酸素2L/分投与中)。四肢の麻痺は認めない。「慢性肺疾患で在宅酸素療法中で前回の受診時より酸素投与量が増量された」と家族から聴取した。
この傷病者の意識障害の原因として最も考えられるのはどれか。1つ選べ。
1 低血糖
2 低体温
3 低酸素血症
4 電解質異常
5 高二酸化炭素血症
19 64歳の男性。庭木の剪定中に2mの高さの脚立から転落し、隣人が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数24/分。脈拍84/分。血圧144/86mmHg。SpO2値98%。瞳孔径3㎜/3㎜。対光反射は両側迅速。左側頭部に裂傷を認め、後頸部から背部に疼痛を訴えている。上肢に麻痺はなく離握手も可能だが、両下肢を動かせない。
予想される損傷部位はどこか。1つ選べ。
1 大脳
2 脳幹
3 頸髄
4 胸髄
5 末梢神経
20 57歳の男性。安静時に胸が締め付けられる痛みが出現し60分以上持続するため、家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数20/分。脈拍72/分、整。血圧142/60mmHg。体温36.2℃。SpO2値98%。高脂血症と高血圧とで内服治療中である。
以前からも安静時に同様の痛みを自覚していたが、5分程度で消失していたとのことである。
この傷病者に現場でみられる特徴的な心電図所見はどれか。1つ選べ。
1 P波の消失
2 P-Q間隔の延長
3 異常Q波
4 STの上昇
5 T波の陰性化
21 70歳の男性。咳とともに血を吐いたため家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS10。呼吸数32/分。脈拍116/分。血圧100/70mmHg。SpO2値78%。周囲の床にはコップ2杯分ほどの鮮紅色の血だまりがある。胸部聴診にて両肺のラ音が認められる。直ちに高流量酸素投与を開始したが、SpO2値は84%であった。
次に行うべき対応について適切なのはどれか。1つ選べ。
1 補助換気を行う。
2 鼻根部を圧迫する。
3 ショック体位にする。
4 傷病者にN95マスクを装着する。
5 静脈路確保と輸液の指示を要請する。
22 62歳の男性。仕事中に突然の意識消失があったため同僚が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数20/分。SpO2値90%。痙攣はみられない。以前にも同様のエピソードがあり、心疾患を指摘されている。
この病態を生じる心電図モニター波形(別冊No.6)はどれか。1つ選べ。
1 A
2 B
3 C
4 D
5 E
23 66歳の男性。急にドキドキしたため、救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS2。呼吸数12/分。顔面蒼白で冷汗を認める。血圧68/40mmHg。SpO2値88%。心電図モニター波形(別冊No.7)を示す。直ちにAEDの電極パッドを貼付した。
この傷病者への適切な対応はどれか。1つ選べ。
1 起坐位
2 下肢挙上
3 酸素投与
4 電気ショック
5 静脈路確保および輸液の指示要請
24 85歳の女性。突然、腹部に激痛が出現し痛みが治まらないため家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数28/分。脈拍108/分、不整。血圧178/98mmHg。SpO2値96%。これまでに経験したことのない持続痛だと訴えているが、腹部は平坦で柔らかく反跳痛も認めない。心房細動と僧帽弁狭窄症とで通院加療中である。
この傷病者で最も疑われる病態はどれか。1つ選べ。
1 胃穿孔
2 腸管虚血
3 小腸閉塞
4 感染性胃腸炎
5 下部消化管出血
25 43歳の男性。夕食後、突然に激しい右腰背部痛を訴えたため妻が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数24/分。脈拍80/分。血圧110/70mmHg。SpO2値98%。体温36.2℃。身動きできないような痛みが数分続いたが、救急隊到着前には痛みが消失し、排尿したところ淡血性色であったことを聴取した。
この傷病者で最も疑われる疾患はどれか。1つ選べ。
1 膀眺炎
2 尿管結石
3 急性膵炎
4 急性腎孟腎炎
5 腹部大動脈瘤破裂
26 24歳の男性。糖尿病でインスリンの自己注射を行っている。昨夜夕食を摂らなかったため食後のインスリンを使用しなかった。今朝から悪心・嘔吐が出現したため自ら救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数24/分。脈拍124/分。血圧80/40mmHg。SpO2値100%。
この病態に特徴的な症候はどれか。1つ選べ。
1 振戦
2 黄疸
3 高体温
4 甘い呼気臭
5 下腿の浮腫
27 16歳の男性。午後の体育授業中に激しい腹痛を訴え、嘔吐を繰り返したため教員が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数24/分。脈拍116/分、整。血圧94/62mmHg。SpO2値96%。体温36.8℃。幼少期に小麦アレルギーがあり、昼食にうどんを食べたことを聴取した。
この傷病者の腹痛の原因として最も考えられるのはどれか。1つ選べ。
1 胃潰瘍
2 精巣捻転症
3 急性虫垂炎
4 アナフィラキシー
5 鼠径ヘルニア嵌頓
28 68歳の男性。自宅で就寝中に豪雨により裏山が崩れ、下肢が家具の下敷きになり、家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数32/分。脈拍84/分、整。血圧106/72mmHg。SpO2値96%。救出までに2時間程度かかるため、輸液を行い救出した。救出後の心電図モニター波形(別冊No.8)を別に示す。
この心電図異常の原因はどれか。1つ選べ。
1 低血糖
2 低体温
3 低酸素血症
4 細胞内成分流出
5 循環血液量減少
29 生後3か月の乳児。呼吸が止まっているため、母親が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS300。心肺停止状態。心電図波形は心静止。体温35.0℃。皮膚は蒼白である。外表の異常は認めない。
22:00に哺乳させ、いつも通りにベビーベッドに寝かせ、母親は23:00に乳児の隣のベッドで就寝したとのことである。翌朝に哺乳をさせようとした時に顔色が悪く、呼吸をしていないことに母親が気付いた。
この病態について発生のリスク因子となるのはどれか。1つ選べ。
1 母乳栄養
2 うつ伏せ寝
3 両親の飲酒
4 成熟児(正常な出生体重児)
5 満期産児(予定日通りの出生)
30 89歳の男性。熱があり元気がないと家族が救急要請した。家族の話では「最近認知症の症状が出てきた。」という。名前、日付、居る場所は正しく答えられる。朝食の内容は具体的には答えられないが、いつもと同じだったと返答する。介助なくパジャマから外出着に着替え、医療機関への搬送について本人に話すと、怪訝な顔をしている。
考えられる症候はどれか。1つ選べ。
1 せん妄
2 アパシー
3 見当識障害
4 実行機能障害
5 近時記憶障害
31 30歳の女性。妊娠39週。自宅で陣痛が急激に強くなったため、夫が救急要請した。
救急隊到着時、女性は居間で仰臥位で、両大腿の間にすでに児が出ている。夫によると、たった今生まれたところだという。児は四肢を活発に動かし、強く泣いている。羊水吸引器で鼻内を吸引したところ、さらに強く泣く。体幹皮膚は淡紅色だが、四肢の先にのみチアノーゼを認める。心拍数は136/分である。
この時点の児のアプガースコアは何点か。1つ選べ。
1 10点
2 9点
3 8点
4 7点
5 6点
32 20歳の男性。電柱に上って作業中にコンクリートの地面に下半身から墜落したため救急要請された。
救急隊到着時観察所見:意識JCS3-R。呼吸数20/分。脈拍96/分、整。血圧108/86mmHg。体温36.2℃。頭部に外表上の損傷はなく、腰部から殿部の痛みを訴えている。右下肢が変形、短縮している。
生理学的評価の中で大量出血を予測できるのはどれか。1つ選べ。
1 意識
2 血圧
3 体温
4 脈拍
5 呼吸数
33 35歳の男性。乗用車運転中、対向車と衝突したため、通行人が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS3。呼吸数28/分。脈拍120/分、整。血圧80/60mmHg。SpO2値96%。外頸静脈は吸気時も怒張している。胸壁前面に打撲痕を認めるが呼吸音の左右差を認めず、皮下気腫を認めない。
この病態にみられる特徴的な所見はどれか。1つ選べ。
1 喘鳴
2 心音減弱
3 気管偏位
4 陥没呼吸
5 皮膚紅潮
34 45歳の男性。路上で腹部に刃物が刺さった状態で発見され、通行人が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS3。呼吸数24/分。脈拍80/分、整。血圧120/60mmHg。SpO2値98%。
この傷病者への対応について適切なのはどれか。1つ選べ。
1 補助換気を行う。
2 ファウラー位で搬送する。
3 刃物を抜き圧迫止血を行う。
4 ロードアンドゴーを宣言する。
5 ログロールでバックボードに移す。
35 35歳の男性。作業中、1本約500キログラムの木材が崩れ、木材と木材との間に下半身が挟まれた。同僚が直ぐに救出した後、救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS10。呼吸数28/分。脈拍104/分、整。血圧96/50mmHg。SpO2値96%。胸腹部に圧痛はないが、腰部から殿部と股関節付近の強い疼痛を訴えている。骨盤部の写真(別冊No.9)を示す。
この傷病者への対応について最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1 創部を冷却する。
2 膝屈曲位とする。
3 創内ヘガーゼを挿入する。
4 大転子部に骨盤固定具を装着する。
5 ログロールにより背面を観察する。
36 35歳の男性。高所で作業中に墜落して受傷した。一緒に作業していた同僚が教急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数24/分。脈拍108/分、整。血圧125/75mmHg。体温36.9℃。SpO2値99%。下腿の変形があり骨端が創外に露出している。患部が動揺すると強い痛みを訴える。
この傷病者に対して適切な処置はどれか。1つ選べ。
1 患部を温める。
2 患肢を固定する。
3 患部を圧迫する。
4 患肢を牽引する。
5 骨端を創内に戻す。
37 48歳の男性。オートバイ走行中の転倒事故で受傷し、自ら救急要請した。
救急隊到着時観察所見:左腕を押さえて立位でいる。意識は清明、会話可能、呼吸数16/分。脈拍64/分。血圧124/64mmHg。SpO2値98%。左手関節の創部を図(別冊No.10)に示す。
この傷病者の病院選定で必要な重点観察はどれか。1つ選べ。
1 開放骨折の有無
2 異物混入の有無
3 母指屈曲の可否
4 小指伸展の可否
5 母指の感覚障害の有無
絵が入る
38 76歳の女性。ビルの火災で受傷し家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数24/分、整。脈拍120/分、整。血圧86/66mmHg。体温37.9℃。SpO2値94%。着衣は燃えており熱傷面積は顔面を含む約30%で喘鳴を認める。
この傷病者の対応として適切なのはどれか。1つ選べ。
1 水疱を除去する。
2 車内温度を下げる。
3 熱傷創部を冷却する。
4 輸液の指示要請を行う。
5 酸素投与は不要である。
39 22歳の女性。閉め切った車の運転席でぐったりしているのを友人が発見して救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS300。呼吸数6/分。脈拍44/分。血圧92/54mmHg。SpO2値100%。助手席の足元にあったものの写真(別冊No.11)を示す。
この傷病者の呼吸管理に最も適した資器材はどれか。1つ選べ。
1 フェイスマスク
2 気管内チューブ
3 声門上気道デバイス
4 リザーバ付きフェイスマスク
5 リザーバ付きバッグ・バルブ・マスク
40 72歳の男性。冬の朝、暖房の無い居室内で下着一枚の姿で倒れているところを、家族が発見し救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS30-R。呼吸数12/分。脈拍36/分、整。血圧65/45mmHg。SpO2値測定不能。皮膚は非常に冷たく、腋窩体温は測定不能である。心電図モニター波形(別冊No.12)を示す。
この傷病者へまず行う処置として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1 半坐位
2 毛布による保温
3 静脈路確保と輸液
4 用手気道確保による補助換気
5 経口エアウエイ挿入による気道確保